実験手法解説

【図解付きで解説】血球計算盤を使った細胞数の数え方【具体例もあります】

・血球計算盤のどの部分の細胞を数えるのかわからない

・血球計算盤で細胞を数えたけど、細胞数の計算方法がわからない

こんにちは。Hiro(@THiro70217938)です。

この記事では、「血球計算盤を使った細胞数の数え方と計算方法」を図解付きでわかりやすく解説していきます。5分程度でわかる内容になっているので、参考にしてみてください。

細胞の数え方

まずは「血球計算盤のどの部分の細胞を数えるか」を説明します。

血球計算盤で計測するための細胞数の準備には継代方法の解説記事を参考にしてください。

下の図が一般的な血球計算盤を顕微鏡で見たようすです。

赤く囲まれた1 mm四方の部分の細胞を数えればOK」です。

何か所数えるかは自由です。

早く数えたい場合は2か所、正確に数えたい場合は4か所数えるのが一般的です。

血球計算盤の細胞計測に使う範囲

次に、実際の細胞の数え方です。

下の図は先ほどの図の赤で囲んだ部分だけを切り取った図です。

丸(○)は細胞を表しています。

端の3本の線のうち、2か所(左と上)は接している細胞を全て数えます(赤い丸)。

残りの2か所(右と下)は接している細胞は全て数えません(緑の丸)。

この右とか左は皆さんの好きな場所にしてかまいません。

例えば、右と下は接している細胞を数え、左と上は接している細胞を数えないとしてもOKです。

ここで数えた細胞数はメモしておきましょう。

血球計算盤を使った細胞計測の具体例

細胞密度の計算方法

計測した細胞数をもとに細胞密度が計算できます。

計算式は以下になります。とりあえず計算できればOKな人はこの計算式を覚えておいてください。

細胞密度 = 数えた細胞数の平均 × 104 (cells / mL)

なぜこの計算式で細胞密度が計算できるのか知りたい人向けに、計算式の説明を簡単にします。

赤く囲まれた部分は1辺が1 mm、深さは0.1 mmです。

つまり体積は0.1 mm3となります。

下の赤い四角の中の細胞数の平均は60なので、細胞密度は60 cells / 0.1 mm3となります。

0.1 mm3は10-4 cm3なので60 cells / 10-4 cm3

1 cm3=1 mLなので、分子と分母に104をかければ

60 x104 cells/  cm3 = 60 x104  cells / mLとなります。

これで細胞密度が計算できるのですね。

血球計算盤を使った細胞密度の計算方法

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