論文(一般の方向け)

ジョギングによる脳への衝撃が健康に効く ~ジョギングによる健康増進のメカニズムが判明!?~

健康のためにジョギングをしているって人多いですよね。

ジョギングの効果は、
脂肪が燃焼してやせる
爽やかな気分になる
程よく疲れて寝つきが良くなる
というイメージだと思います。

2020年の2月に「国立リハビリテーションセンター研究所」のグループらが報告した論文「Mechanical Regulation Underlies Effects of Exercise on Serotonin-Induced Signaling in the Prefrontal Cortex Neurons」で、ジョギングをしているときの着地の衝撃で脳に適度な衝撃がかかることが、健康に良いかもしれないと発表されました。

簡単にポイントをまとめます!!

人がジョギングをしている時には1G(重力と同じ強さの力)が頭にかかる

マウスにジョギングをさせた時も同じ強さの力が頭にかかる

マウスにジョギングをさせた時に薬物を投与した時の有害な作用が軽減される

マウスの頭部に1Gの力をかけるだけでジョギングと同じ効果が得られる

この結果をまとめると、ジョギングの効果の少なくとも一部は頭に適度な力がかかることによるもので、もしかすると頭に程よい衝撃を与えることで健康が増進するのかもしれません。(*頭を激しく振るのは危険なのでむやみに頭へ衝撃を与えるのはやめてくださいね!!)

この論文の結果は、高齢社会となった日本では非常に重要だと考えられます。例えば、寝たきりになって歩けなくなった人のその先の寿命はかなり短くなることが知られていますが、定期的に正しい衝撃を頭にかけることにより歩けなくなった影響をカバーするということが考えられます。まだ論文が発表されたばかりなので、この先検証しないといけないことも多くありますが、この結果が多くの人の健康や簡単なダイエットなどにつながることを期待したいですね!

引用1:

Mechanical Regulation Underlies Effects of Exercise on Serotonin-Induced Signaling in the Prefrontal Cortex Neurons.  iScience, 23, 100874 (2020)