研究を始めたてで、PCRと関連手法が全く分からない、今まで何となくやってきたけどちゃんと勉強したい、という方向けに初心者向けのおすすめ書籍を紹介します。
先ずは、簡単なまとめを書いておきます。
気になる本があったら詳細を書いているので見てみてくださいね。
・バイオ実験イラストレイテッド3 本当にふえるPCR
とりあえず、安価にPCRの基礎を勉強したい方におすすめ!
・改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 上・下
PCRだけでなく、関連の手法や応用的な内容も勉強したい人におすすめ!
・原理からよくわかるリアルタイムPCR 完全実験ガイド
応用的な内容もしっかり勉強したい、長く使える本を探している人におすすめ!
以下詳細の説明となります。
バイオ実験イラストレイテッド3 本当にふえるPCR
私の一押しはこの本です。基礎的なところをしっかり解説しており、図解が豊富にあるので初心者が勉強するのには持って来いです。また、実験を始めたての後輩を指導するときにも使えます。長く使えるいい本です。PCRに特化している点もgoodです。
ただし、発行されてかなり月日が経っているので最新の手法などは収録されていません。しかし、初歩を勉強するなら関係ないと思いますし、むしろ一昔前の実験手法も収録されているので、基礎力アップにつながります。
改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 上
遺伝子実験とはから始まり、DNAの抽出・精製法や大腸菌の扱い、サブクローニング、PCRとDNAを使う遺伝子実験の基礎を広く扱う書籍となっています。
PCRだけではなく、関連する実験手法の基礎も同時に勉強したい人におすすめの本です。トラブルシューティングも詳しく、困った時の解決にも役立ちます。
改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 下
こちらは下巻になります。
この本では、RNAの取扱いと精製、RT-PCR、リアルタイムPCRを取り扱っています。上巻とあわせるとPCRの基礎がマスターできます。
その他にも、シークエンス解析、遺伝子導入法、RNAiといった応用的な内容も収録されています。
原理からよくわかるリアルタイムPCR 完全実験ガイド
こちらは今までの本と比べると、応用的なものになります。
カラーページで図解も豊富に含まれているので見やすいです。
リアルタイムPCRの部分は初心者にもわかりやすく書かれています。
また、実践編では応用的な内容が記載されており、プロトコールも収録されていることから基礎から応用へのステップアップにぴったりの本です。
応用も見据えて、長く使える本が欲しい人におすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
気になる本が見つけられたのでしたら幸いです。
知識は財産になるので、いい本を見つけて基礎から勉強していきましょう。