論文(一般の方向け)

食事の時間を制限すれば太りにくくなる ~食事時間を制限したマウスは肥満とメタボにならなかった~

ダイエットって食事制限とか、継続的な運動をしないといけなくて辛いですね。辛さのために、挫折してしまった人も多いのではないでしょうか。

今日は、食事量を変えなくても食事の時間だけをコントロールすればやせることができるかもしれないという論文を紹介します。

こちらもマウスを使った論文になります。この論文の後に人でも同じことが当てはまるかもしれないという論文も出たようなので、そちらの論文も読み終わりましたら記事を書こうと思います。

この論文では、マウスに高脂肪食という脂肪分たっぷりのエサと普通のエサ(欧米食と日本食のイメージですね)を食べさせています。さらに、一日中自由に食べさせるマウスと、夜だけ食べさせるマウス(マウスは夜行性なので)に分けています。

つまり以下のようになります。

・普通食x一日中

・普通食x夜8時間だけ

・高脂肪食x一日中

・高脂肪食x夜8時間だけ

普通食のマウスは一日中と夜だけ食べたマウスで体重はほとんど変わりませんでした。高脂肪食を一日中食べたマウスは普通食を食べたマウスの1.5倍の体重に太ってしまいました。しかし高脂肪食を夜の8時間だけ食べたマウスは摂取カロリーは一日中食べているマウスと同じであるのに、普通食を食べたマウスとほとんど体重が変わらずに太りませんでした。

この実験結果から、カロリー摂取量を変えなくても夜食を食べないなど一日の食事時間をしっかり決めて食生活を送ることでダイエットができる可能性が示されました。

なぜ食事時間を制限する太りにくくなるのでしょうか。この疑問についてもこの論文では実験がされています。高脂肪食を一日中食べているマウスでは、他のマウスと比べて体内時計がくるっていてこれが原因となって、肥満や様々な体の異変が生じるようです。なので、単なるカロリー摂取が悪いのではなくて、時間を気にせずご飯を食べ続けることで体内時計が乱れることが肥満の原因になってしまうのです。

これからは、ご飯を食べる量だけでなく食べる時間帯にも注意して生活を送りることで、今までより辛くないダイエットが行えるかもしれません。

https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(12)00189-1?_returnURL=https%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS1550413112001891%3Fshowall%3Dtrue